入院に伴う新型コロナウイルス感染症罹患(りかん)のリスクについて
新型コロナウィルス関連情報
報道されているように、新型コロナウイルス感染症は2023年5月8日より感染症法上、2類相当から季節型インフルエンザと同等の5類に変更される予定です。
2020年から丸々3年の間、全世界は新型コロナウイルス感染症に翻弄されてまいりました。特に第7波、第8波になり、感染力は強くなり、感染者数が急増したことはご存じの通りです。その結果、本院も含め多くの医療機関で、感染対策を十分に施しているにもかかわらず、院内感染が発生してしまいました。
これまで、本院では、院内感染の予防のため、入院患者さんにつきましては、入院時に新型コロナの検査を全例に実施してまいりました。
しかし、新型コロナでは2日程度のいわゆる潜伏期間もあり、入院時の検査では陰性であっても実際には偽陰性(本当は陽性であっても陰性になってしまう場合)で、その後入院されてから発熱などの症状で出て発症され、他の入院患者さんにも広がってしまう場合がございます。このような院内感染は、特に感染力が強くなった第7波以降に多くみられるようになっております。
本院としましては、今後も、適切な感染対策を継続してまいりますが、残念ながら、感染力の強い新型コロナウイルス感染症の院内感染をゼロにすることは極めて難しい状況でございます。
このため、入院される皆さんやご家族の方々におかれましては、入院中には院内感染によって新型コロナに感染する可能性があることについても、十分にご理解いただき、そのようなリスクをご承知のうえで入院いただきますようお願い申し上げます。
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
長野県立木曽病院長