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地方独立行政法人　長野県立病院機構長野県立木曽病院

　令和3年9月30日に、当院の看護師２名が特定行為研修を修了いたしました。今後は、特定看護師として当院で活躍して貰いたいと思います。
　今回はインタビュー形式で、２人の紹介をいたしますので、ご覧ください。

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☆特定看護師って、どんな看護師ですか？
　特定看護師とは、 特定行為の医療を実施する上で必要とされる、高度な知識・技能を有する看護師のことです。
　超高齢社会を迎え、チーム医療や将来的な在宅医療の重要性が見直される中で、看護師の役割拡大が求められ、2015年に「特定行為に係る看護師の研修制度」が施行されました。
　従来は医師の具体的指示を経てからでなければ行えなかった医療行為の中で、特定の行為に限ってはあらかじめ示された医師の手順書をもとに、研修を修了した、特定看護師が自律して行えるようになります。
　チーム医療を構成する看護師として特定行為を実施し、質の高い医療を提供することが特定看護師の役割となります。
 
☆研修を受講した感想を聞かせてください。
　働きながら1年かけて、e-ラーニングの講義を聴講し、演習、実習等262時間の共通科目と、領域別約80時間の研修を受けました。
毎月のテスト、レポート、演習に追われながら、プレッシャーもありましたが、新しい領域の知識や思考過程の変化に楽しさを覚え、他病院の4人の仲間と励まし合い、研修を受講しました。
　この研修を通して、知識・技術の習得はもちろん、新たな仲間との繋がりや、外を知る機会を頂いたことは一生の宝であり、これからの看護師人生の大きな糧となると思います。
　また、実習や技術試験を通して多くの先生方が、お忙しい中快く指導を引き受けて下さり、協力いただいたスタッフの方々含め、恵まれた環境で学ぶことが出来たことに感謝しています。
　特定行為研修は、大変な中にも充実感が大きく、今後のキャリアアップ、仕事へのモチベーションアップにも繋がります。是非次に続く看護師がどんどん増えていくように働き掛けを行っていきたいと思います。
 
☆今後、どのようなことに取り組みたいですか。
　特定看護師は、医師不足に悩む当院にとって、迅速かつタイムリーに患者さんに対応できることが期待できます。「ときどき病院、ほぼ在宅」を目指して地域に出向く活動を行っていきたいと考えています。
　病院までの交通手段が無い高齢者世帯の方々や、バスに乗って病院へ行くのも大変、そんな地域の住民の方々のために、DMAT救急車で地区ごとに訪問する計画をしていきます。
　地域に根差した木曽病院を目指し、チームで健康相談・健康管理、疾病予防を担っていきたいと考えています。